ビネガー(お酢)は疲労回復や美肌作り、便通の改善、生活習慣病の予防など様々な効果が期待できるといわれています。
フルーツビネガーの作り方やお酢のおいしい飲み方、ツンとした酸っぱさが苦手な方でも飲みやすいおすすめお酢ドリンクのレシピ、テレビでも話題になった注目の「干しぶどう酢」の漬け方などについてご紹介します。
目次
目次
お酢はこんなに健康にいい!効果・効能7つ
1.疲労回復
運動して体力を使った後の疲労感は、体内のエネルギーが足りなくなっているためです。
お酢と糖分を一緒にとれば、「グリコーゲン」を効果的に補給することができ、疲労回復が期待できます。
疲れたときにはビネガードリンクなどを飲んでみましょう。
2.便秘改善のサポート
お酢は胃酸の分泌を促してくれるほか、胃酸と共に胃や腸を刺激して働きを活発にしてくれるといわれています。
また、腸内の善玉菌を増やして便通をよくしてくれる効果も期待できるとされています。
3.血圧の上昇を抑える
お酢の「酢酸」は、高血圧の方の血圧上昇を抑える働きがあるといわれています。
正常な血圧の方はお酢をとっても作用しないそうなので、安心して摂取できますね。
4.血糖値の上昇を抑える
酢酸には糖質の吸収を妨げる働きがあるため、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
急激な血糖値の上昇を繰り返していると、糖尿病のリスクが高くなります。
炭水化物(ご飯や麺類、パンなど)をとる際には、お酢のドリンクを一緒に飲んだり、酢の物などをおかずに食べるようにする血糖値が穏やかに上がるためおすすめです。
5.内臓脂肪の減少をサポート
お酢には、継続してとり続けることで太り気味の方の内臓脂肪を減少させる作用があると科学的に証明されました。
内臓の周りに脂肪がつきすぎると、高血糖や高血圧などを引き起こし、メタボリックシンドロームや生活習慣病につながってしまいます。
お酢生活を始めて、生活習慣を見直してみませんか?
6.食欲増進
暑い季節は食欲が落ちがちですが、お酢の効いた料理が食欲をアップさせてくれることがあります。
さっぱりした酸っぱさが味覚、嗅覚を刺激して唾液や胃液を分泌させ、食欲増進をサポートしてくれます。
また唾液の量が増えることで消化も促してくれるので、食欲のない夏には酸っぱいものがおすすめです。
7.殺菌作用
お酢でしめた魚が腐りにくくなることが知られているように、お酢には防腐・殺菌効果があります。
食中毒の予防にもお酢は効果が期待できます。
美容やダイエットにもお酢を!効果・効能3つ
1.血行促進
お酢に含まれる酢酸は、身体に取り込まれると「アデノシン」と「クエン酸」を作り出して血行を良くしてくれるといわれています。
血行がよくなれば肌の顔色が明るくなったりするだけでなく、冷えの改善なども期待できます。
2.ターンオーバーを促進して美肌に!
お酢には新陳代謝を活性化する働きがあります。
肌のターンオーバーが促されることで、美白効果やくすみの改善が期待できます。
3.脂肪の燃焼を促進する
酢酸は体内の余分な脂肪を燃焼をサポートする働きがあるとされています。
ダイエットの心強いサポーターとして毎日お酢を摂取するのがオススメです。
お酢はどれくらいの量を飲むと効果的?タイミングは?
市販のものの場合は、パッケージに記載してある1日の摂取目安量を守って飲むようにしましょう。
何もかかれていない場合は、最大で1日に30mlを目安にしてください。
お酢を飲むタイミングは、食事中や食後など、お腹に何かが入っている時が良いでしょう。
空っぽの胃にお酢を入れると負担をかけてしまう可能性があります。
また、就寝前にお酢を飲んでしまうと歯が溶ける「酸蝕歯(さんしょくし)」の危険性が高まります。
そのため寝る前にビネガーの入ったドリンクなどを飲んだ時は、必ず口をしっかりとゆすいでから就寝するようにしてください。
飲みやすいフルーツビネガー&お酢ドリンク!飲み方&使い方
お酢のツンとした味が苦手な方にオススメなのがフルーツビネガーです。
果物を砂糖とお酢に漬け込んだものですが、お酢の風味が甘みでやわらかくなることに加え、果物の風味が加わるので飲みやすくなります。
なお、ビネガーは刺激が強いため原液のまま飲むと食道や胃の粘膜が荒れたり、胸焼けの原因になってしまう可能性があります。
そのため、必ず薄めてから飲むようにしましょう。
お酢を割るのは必ずしも水でなくてもOK!
おすすめの割り方や使い方をご紹介します。
スタンダードに!水、お湯で割ってドリンクに
フルーツビネガーを水、お湯などで薄めれば飲みやすいドリンクになります。
おすすめはビネガー:水またはお湯=1:4程度の割合ですが、お好みで濃さは調整してみてください。
薄めに作れば水と同じような感覚で食事と一緒に飲むこともできます。
また、お湯で割ればお酢のツンとしたカドがとれて更に飲みやすくなります。
体の冷えが気になる方はビネガーのお湯割りが良いでしょう。
炭酸水に混ぜてスカッシュに
炭酸水をフルーツ酢に加えれば爽やかなスカッシュができます。
炭酸の入ったドリンクはお腹も膨れるため、食事のときに一緒に飲めば満腹感を得やすくなりそうですね。
口当たりが良いスカッシュは、氷を入れて冷やしたものを夏に飲むのもオススメ!
牛乳や豆乳で割って、飲むヨーグルト感覚で
フルーツビネガーに牛乳を混ぜると、酢に含まれる酸の働きで牛乳がとろとろになります。
さっぱりした飲むヨーグルトのような感覚で飲める簡単ドリンクです。
牛乳のかわりに豆乳で割ってもOK!
時間がたつと分離してくるので、よくかき混ぜながらいただきましょう。
ドレッシングがわりにサラダにかけて
フルーツビネガーを飲むのに飽きてしまったら、爽やかなドレッシングの材料にしてもおいしいです。
フルーツビネガーとオリーブオイルを1:1の割合で混ぜ合わせ、塩と胡椒を少し加えるだけ!
サラダをさっぱりとおいしく食べられます。
おすすめビネガードリンクレシピ
ビネガー&トマトドリンク
【材料 (1杯分)】
・酢 大さじ2
・ハチミツ 小さじ1
・トマトジュース 1カップ
【作り方】
(1)酢とハチミツをよく混ぜ合わせます。
(2)容器に(1)をトマトジュースを注ぎ、よく混ぜたら完成です。
お酢はあえて酸っぱいものとあわせることで飲みやすくなります。
こちらのドリンクではトマトの酸味にハチミツで甘みを足しているため、すっぱいトマトが苦手な方でもおいしく飲めます。
にんじんとりんごのサワードリンク
【材料 (2人分)】
・にんじん 1/2本
・りんご 1個
・ハチミツ 大さじ2
・りんご酢 大さじ2
・炭酸水 適量
【作り方】
(1)にんじん、りんごは皮ごとすりおろします。
(2)グラスに(1)とハチミツ、りんご酢を入れて混ぜ、炭酸水を注ぐ
出典: にんじんとりんごのサワードリンク by sliminー4H
炭酸水でサッパリと飲みやすい、すりおろしにんじんとりんごのドリンクです。
朝食にも良さそうですね。
お酢×スムージー!?バナナビネガーのスムージー
【材料 (2杯分)】
・バナナビネガー大さじ3
・牛乳300ml
【作り方】
(1)バナナビネガー、牛乳をブレンダーに入れて、撹拌します。
(2)そのままグラスに注いでどうぞ。牛乳を入れることでトロトロ食感のスムージーに。
出典: 果実酢 バナナビネガーのスムージー by エブリデイキッチン
ブレンダーで攪拌するときは、ビネガーに漬けてあったバナナも一緒に混ぜましょう。
バナナと牛乳でお酢のツンとした味が丸くなるだけでなく、1杯でしっかりと満足感が得られるビネガードリンクです。
これなら毎日でも続けられそうですね!
ハチミツ入り☆生姜とお酢のホットドリンク
【材料 (2杯分)】
・生姜のすりおろし 小さじ1/2
・酢 小さじ2
・砂糖 小さじ1
・ハチミツ 大さじ1
・お湯 125cc
【作り方】
(1)生姜をすりおろし小さじ1/2をカップへ
(2)残りの材料を全部カップに入れて、お湯を注げば出来上がりです。
(3)※たくさん生姜をすりおろし、冷凍保存して使うことができますよ。^^
出典: ハチミツ入り☆生姜とお酢のホットドリンク by nonのんnon
こちらのレシピは、ホットでおいしくお酢を飲むことができるレシピです。
生姜を入れているので、寒い時期や身体の冷えやすい方にもおすすめです。
ハチミツと砂糖を加えるので、普通の調理用のお酢を使っていても飲みやすいビネガードリンクです。
フルーツビネガーを手作りしてみよう
フルーツ酢は市販品を購入することもできますが、容器と材料さえ揃えれば簡単に手作りすることができます。
基本的な材料と作り方をご紹介しますので、ぜひ試してみてください。
フルーツ酢の基本の材料、作り方
【基本的な材料】
- ・フルーツ
- ・氷砂糖(きび砂糖や黒糖、はちみつなどもOK)
- ・酢(穀物酢、リンゴ酢、黒酢)
用意するのはこの3つだけでOK!
氷砂糖は糖度が高いため果物が腐敗しにくく、初心者が初めてトライするのにもおすすめです。
また、酢も種類によって風味の違いが出ますので、好みのものを探してみてくださいね。
【作り方】
- (1)容器(ガラス瓶など)に熱湯を満たしてから乾燥させる、煮沸消毒をしておきましょう。水分がついていると腐敗の原因になるのでしっかり乾かしてください。
- (2)フルーツ、氷砂糖、酢を1:1:1の割合で用意してください。大きなフルーツ(リンゴなど)の場合はスライスして漬けます。
- (3)氷砂糖、フルーツを容器に交互に入れ、酢を注ぎます。
- (4)材料を全て入れたら蓋を閉め、毎日瓶を揺すりながら2週間ほど冷暗所に置きます。
【フルーツ酢を家で作る際の注意点】
・蓋と容器本体の間にラップを挟む
金属の蓋がついた瓶を用いる場合、酢によって蓋が錆びてしまうことが考えられます。
そのため、瓶と蓋の間にラップを挟んで蓋を閉めるようにするのがオススメです。
・カビ、腐敗を防ぐため、瓶は毎日揺する
また、果物が空気に触れているとカビが生えてしまうことがあります。
そのため、毎日瓶を揺すって果物が液の表面に出てこないようにしましょう。
おすすめのフルーツ
フルーツビネガーを作るのにおすすめのフルーツは以下の通り!
- ・リンゴ
- ・さくらんぼ
- ・レモン
- ・キウイ
- ・ブルーベリー
- ・バナナ
- ・梅
などなど。
どんなフルーツを使ってもおいしいビネガーができます。
柑橘類は皮表面についたワックスをよく落とせば皮ごと入れてもOK!
酢に漬けた後のフルーツはジャムや料理に使って
漬け込んで1~2週間ほどで果物は取り出しましょう。
こうすることによって透明なフルーツビネガーを作ることができます。
長期間フルーツを酢に漬けたままにしていると濁ってしまうので注意です。
取り出した果物はヨーグルトなどに添えて食べてもよいですし、砂糖を加えて煮込めばジャムになります。
また、スムージーなどを作る際に加えても良いですね。
最近話題の「干しぶどう酢」って?
干しぶどう酢とは?どんな効果・効能が期待できるの?
NHKの「あさイチ」でも取り上げられた「干しぶどう酢」。
干しぶどう酢とは干しぶどうを酢漬けにしたものですが、これを食べ続けた方が10kgものダイエットに成功したと話題になりました。
干しぶどうを食べ続けている方々からは「便通が改善された」「肌の調子が良くなった」「血圧が下がった」などの経験談が聞かれました。
干しぶどう酢には酢の栄養素の他にも、抗酸化作用で知られるポリフェノール、塩分を排出してむくみの改善効果が期待できるカリウムなどが含まれており、美容やダイエットに良いと考えられます。
簡単に手作りすることもできるので、ぜひ冷蔵庫に常備してみてはいかがでしょうか?
混ぜるだけで簡単!干しぶどう酢の作り方
干しぶどう酢はリンゴ酢とハチミツを混ぜて干しぶどうを漬けるだけで簡単に作れます。
材料は
- ・干しぶどう 100ml
- ・リンゴ酢 50ml
- ・ハチミツ 30ml
3つのみ。
容器でリンゴ酢とハチミツを混ぜ合わせ、そこに干しぶどうを入れましょう。
1日おいたら冷蔵庫に入れてください。
冷蔵庫で保存すれば1ヶ月ほどは日持ちするそうです。
干しぶどうには、オイルでコーティングされているものとただぶどうを乾燥させただけのものがあります。
干しぶどう酢に使う場合はオイルコーティングのないタイプのレーズンがオススメですが、なければ酢につける前に40度のお湯で表面のオイルをとってから漬けると更においしく作れるそうです。
干しぶどう酢の食べ方
干しぶどう酢の1日の目安は10~20粒程度。
カロリーが高いので、食べすぎには注意してください。
そのままおやつ代わりに食べてもジューシーでおいしいですが、プレーンヨーグルトに混ぜたり、スムージーに加えたりしても良いでしょう。
最後に
いかがでしたか?
疲労回復や生活習慣病予防のサポートなど様々な効果のあるお酢ですが、フルーツと組み合わせるなどすれば手軽においしく日常生活に取り入れられそうですね。
フルーツビネガーや干しぶどう酢なども、続けることで美肌作りや腸内環境のサポートなどに役立ちます。
毎日おいしくお酢を摂取して、健康美人を目指しましょう!
この記事をシェア