その鼻水や鼻づまり、本当に風邪?秋の花粉症にご用心!

その鼻水と鼻づまり、本当に風邪?秋の花粉症にご用心!

花粉症といえば春ですが、実は秋の花粉症もあるってご存知ですか?
最近、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が長引いている方は要注意!
もしかすると風邪じゃなくて花粉症かもしれません。

秋の花粉症と風邪との違いについて

春のイメージが強い花粉症ですが、アレルゲンとなる植物は秋にも存在します。
夏から秋にかけての季節の変わり目は体調が優れず風邪をひきやすいシーズンでもあります。
ですが風邪のような症状がいつまでも続く場合は花粉症を疑ってみましょう。
秋の花粉症の主な症状は次のとおりです。

・透明でサラサラした鼻水が出る
・目のかゆみ
・高熱が出ず微熱程度が続く
・天気の良い日に症状が悪化する
・くしゃみや鼻水などの諸症状が一週間以上続いている

こうしてみると風邪とあまり見分けがつきませんが、花粉症の特徴は症状がいつまでも続くということ。
少し症状が良くなったと思ったら、また次の日に鼻水などの症状がひどくなることもあります。

これは花粉の飛散量の変化によるものです。
症状が一週間以上続き、体調に波があるようだったらアレルゲンに反応して鼻水などの症状が出ている可能性があります。

秋の花粉症の原因になる3つの花粉

春はスギ花粉が有名ですが、秋の花粉症は背が低い植物がアレルゲンの中心です。
そのため、原因となる植物が毎日通る道端に生えている可能性も。
特に秋の花粉は8月ごろになると飛散が始まり、9月から10月にかけてがピークです。
それでは、秋の花粉症の主な原因になる3つの植物をご紹介します。

ブタクサ

細い猫じゃらしのような見た目のブタクサは、道端や河川敷など全国各地に分布している雑草です。
特に朝日が昇る早朝から午前中の間に飛散量が増加しますが、風の強い日は葉についていた花粉が飛散することも。
秋の花粉症を引き起こす代表的な植物の一つです。

ヨモギ

平地にも高山にも分布しているヨモギも、ブタクサと並ぶ秋の花粉症のアレルゲンの代表です。
お餅や天ぷらの材料としてお馴染みのヨモギですが、ブタクサよりも抗原性が強く飛散量も年々増加してきています。

カナムグラ

道端や林の周りに分布している雑草です。
葉には小さなとげがついており、木や電柱などに絡み付いて長く伸びるつる植物です。

秋の花粉症の予防と対処法は?

原因になる植物に近づかない

春のスギ花粉と違い、秋の花粉症の原因植物は数十メートル程度の飛散距離です。
原因植物が生えた場所に近づかないのが最大の予防法です。
草むらや空き地、河川敷など原因植物が生えている場所にはできるだけ近づかないようにしましょう。
特に風が強い日や晴れた日は花粉の飛散量が増え、飛散する距離も長くなるので要注意です。

マスクやメガネでガード

花粉症の原因になる植物に近づかなければならない時は、花粉をできるだけ吸い込まないよう粘膜部分をガードしましょう。
目にはメガネやサングラス、口にはマスク、帽子を着用して体に花粉がつくのを防いでください。

また、花粉が服につくと体を動かした際に舞い上がってしまいます。
ツルツルしたレインコートのような生地で体を覆っておくと、ついた花粉が衣服に残りにくくなります。

髪にワックスをつけていたり、厚めにファンデーションを塗っていたりすると花粉がくっついてしまうことも。
花粉症の症状が出ている時期はヘアセットやメイクをナチュラルにしておきましょう。

こまめな掃除

気付かないうちに服や髪についた花粉が室内で舞い上がると、家にいてもアレルギーの症状が治まらない原因に。
そのため、室内に残った花粉をこまめに掃除してアレルギー症状が出るのを抑えましょう。
ちなみに掃除機だと花粉がフィルターを通して部屋中に散らかってしまうので、雑巾やモップなどで拭き掃除をしてください。

室内に残った花粉を外に追い出すために、換気を毎日するのも忘れないようにしましょう。
ただし、かえって部屋に花粉が入り込んでしまうこともあるため、飛散量が多い午前中ではなく午後や夕方にかけて行うのがおすすめです。

鼻水と鼻づまりの症状が続いたら花粉症を疑おう

秋の風邪のような症状が続いても、季節の変わり目だから仕方がないと放っておいていませんか?
この時期に鼻水や鼻づまりの症状が長引くようであれば秋の花粉症かもしれません。
花粉症かどうかは病院で検査ができるので、早めに受診をして自分の症状に合った治療を受けるのも大切です。

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