雨が降ると頭が痛い、低気圧が近づくとだるい。天気と体調の関係!
頭痛、だるい、やる気が出ない、憂鬱、古傷が痛い……。
病院に行くほどではないけど、雨が降るとこういった体調不良が起きませんか?
実は低気圧が近づくとこういった症状が出やすくなるんです。
低気圧と体調の関係と対処法をお伝えします!
低気圧による体調不良は「気象病」
曇りや雨の日など、天気が悪い日に体調が優れない症状は男性よりも女性が多く、特に20~30代にかけての年代の割合が高いです。
その割合はなんと70%以上。
多くの女性たちが低気圧の日に体調の悪さを感じているのです。
頭痛やめまいといった体の不調の他、気分が落ち込んで鬱っぽくなるという心の不調も。
また、寒暖差が激しい季節の変わり目や寒い季節になると、古傷が傷んだり肩や腰の関節が痛んだりする人も多いです。
これらの低気圧によって起こる体調不良のことを「気象病」と言い、最近では世間に認知されてきている病気なのです。
気象病の原因について
自律神経の乱れ
雨が降るなど天気の悪い日に起きる体調不良は、自律神経の乱れが主な原因。
自律神経にはストレスや緊張を感じた時に優位になる「交感神経」と、心が落ち着いてリラックスしている時に優位になる「副交感神経」の2つがあります。
本来この2つはお互いバランスよく働いており、仕事中など活動的なときは交感神経、就寝前のリラックスタイムは副交感神経が働いています。
しかし、低気圧などの天候の変化が起きると、交感神経だけが活発化して緊張状態から頭痛の症状が出ることも。
交感神経が活発化するのは、気圧や天気の変化を感じる内耳の影響によるもの。
低気圧が起こになると内耳にストレスがかかり、交感神経が活発化し三半規管にも影響を与えることが多いです。
その結果、三半規管の異常によるめまいやだるさなどの症状が現れやすくなるのです。
血行不良によるもの
気圧が変化すると体内の水分量が変化し、低気圧が接近すると体内にあるヒスタミンが活性化し、体の水分を溜め込もうと働きかけます。
これが全身のむくみの原因になる上、さらに血液やリンパ管も膨張するので血流も悪くなっていきます。
血流が悪くなると必要な酸素や栄養が体のすみずみまで運ばれなくなり、頭痛や関節炎などの痛みとして症状が現れることに。
さらに手術跡やケガの跡といった、古傷にも違和感を覚えたりピリッとした痛みを感じたりする人がいるのです。
気象病への対処法は?
酔い止めを飲む
気象病は気圧の変化で三半規管に影響を与えていることが多いので、鎮痛剤を飲んでも頭痛が治まりません。
そのため、三半規管の働きを正常にするために、鎮痛剤ではなく酔い止めを飲むのがおすすめ。
また、頭痛だけでなく耳にも痛みを感じる場合は、耳抜きができておらず内耳が圧迫されている可能性があります。
耳抜きができない人は飲み物を飲んだり、あくびをしたりして圧抜きをしましょう。
寝起きに太陽の光を浴びる
起床後に朝日をしっかり浴びると、体内時計がリセットされてそこから一日がスタートします。
そのため、起床後もカーテンを閉めて暗い部屋で過ごしていると、いつまでも体内時計がリセットされず、夜になってもスムーズに入眠できなくなってしまいます。
そこで、まず朝目覚めたらすぐにカーテンを開けて朝日を体に浴びるようにしましょう。
体内時計が正常化すれば自律神経の乱れも整い、だるさや頭痛といった症状が起こりにくくなりますよ。
ぬるめのお風呂で半身浴
スムーズに眠りにつくためには、夜のうちに入浴して体の緊張をほぐしましょう。
入浴する際は38~40℃程度のぬるめのお湯に浸かり、20分ほど体をしっかりと温めてください。
リラックスすると副交感神経への切り替えがスムーズになるので、入浴後に入眠しやすくなりますよ。
反対に熱めのお湯だと交感神経が活発化するので、かえって寝つきが悪くなることも。
ぬるめのお湯を用意して、好きな入浴剤やアロマを入れてリラックスして過ごしましょう。
気象病と上手に付き合っていこう
低気圧のときや天気が悪いときに起こる体調不良は、根本的な治療法がありません。
しかし、自律神経の乱れを防ぐことで症状が緩和されるため、普段の生活習慣を見直しましょう。
また、天気の変化にいち早く気づけるよう、天気予報をチェックしたり天気や気圧の変化がわかるスマホアプリを導入したりするのもおすすめ。
事前に天気の変化を知っておけば心構えもできるので、自分に合った体調管理をしていきましょう。
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