最強秋フルーツ!?柿の健康、美容効果って?加熱してもいいの?
柿がおいしい季節になりました。
昔話に俳句にと日本では柿はとても馴染み深い果物ですが、実は栄養価がとっても高いフルーツだってご存知ですか?
そんな柿の健康や美容に嬉しい栄養、オススメの食べ方についてご紹介します!
柿に含まれる美容効果がある栄養素
秋の代表的果物である柿は、「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざが残されているほど栄養が豊富です。
また、柿の学名は「ディオスピロス・カキ」と言い、直訳すると「神からの贈り物」。
その名の通り神様からの贈り物だと思われているほど、旬の柿にはたくさんの栄養が詰まっており私たちの美や健康を手助けしてくれる最強フルーツなのです。
ビタミンC
柿は一つあたり70㎎ものビタミンCが含まれています。
ビタミンCは一日あたり100㎎の摂取量が推奨されているので、柿2つで一日に必要なビタミンCがまかなえてしまいます。
ビタミンCは体内の老化の原因になる活性酸素を抑制する作用があるので、肌のシミやそばかすなどの改善に役立ちます。
β-カロテン
β-カロテンは体内に取り込まれることでビタミンAに変化し、ビタミンCと同じく抗酸化作用を持っています。
特に干し柿は生柿の2倍ものβ-カロテンが含まれているので、肌荒れやニキビなどの肌トラブルに悩んでいる方におすすめです。
柿には健康維持に役立つ栄養素がいっぱい!
柿の栄養素はビタミン類だけでなく、健康効果をもたらしてくれるものも多く含まれています。
タンニン
生柿の渋味はタンニンというポリフェノールによるもの。
このタンニンは血液中の毒素を浄化し、悪玉菌を減らしてくれるので血流改善に役立ちます。
体の新陳代謝を促進する作用もあり、糖尿病などの生活習慣病、動脈硬化の予防になります。
ペクチン
柿に含まれるペクチンは水溶性食物繊維のことで、便秘解消・予防に役立つ栄養素。
また、コレステロールの吸収を抑制してくれるので、高脂血症や肥満予防にもつながります。
特に干し柿はペクチンの含有量が生柿よりも大幅にアップしますが、その分カロリーも増えるので食べ過ぎには注意しましょう。
柿のおすすめの食べ方は?
お酒を飲む前に食べて二日酔い対策
柿は「アルコールデヒドロゲナーゼ」という成分は、アルコール分解酵素を含んでいます。
そのため、お酒を飲む前に柿を食べておけば肝臓や胃で余分なアルコールを速やかに分解できるので、二日酔いが起こりにくくなります。
お酒を飲む予定の日は、飲み会が始まる2~3時間前に柿を一個おやつに食べておきましょう。
干し柿にする
柿は10~11月までが旬と、収穫される期間が短い果物です。
そのため、古くから収穫された柿を軒先に干す干し柿が保存食として作られました。
干し柿にすることで、柿が持つビタミンCは失われてしまいますが、反対にβ-カロテンやペクチンは生の2倍ほど増加するので、生の柿が手に入らない時は干し柿を食べましょう。
柿の葉茶にする
柿の葉には果実の部分よりもタンニンやビタミンCが豊富に含まれており、生柿が手に入らない時でも柿の葉茶として栄養を摂取できますよ。
また、柿の葉には「アストラガリン」というポリフェノールも含まれていて、抗アレルギー作用に優れていることから花粉症などのアレルギー予防にも役立ちます。
柿を食べるときの注意点
柿の葉は加熱してもビタミンCが壊れない
ビタミンCは加熱や酸化に弱く、干し柿にすると加工の途中でビタミンCがなくなってしまいます。
しかし、柿の葉に含まれるビタミンCは「プロビタミン」と言い、熱に強い特性を持っているので、温かい柿の葉茶でもしっかりとビタミンCを摂り入れることが可能です。
そのため、生柿の果実を加熱すればビタミンCは壊れてしまいますが、柿の葉茶なら果実よりも豊富なビタミンCを摂取できますよ。
柿の食べすぎは便秘や下痢の原因に
柿の渋味成分であるタンニンは、整腸作用を持っているため古くから下痢止めの薬として用いられてきました。
しかし、この下痢止めのタンニンもたくさん摂取すればかえって便秘の原因になることも。
また、柿に含まれるペクチンも便の水分を吸収して硬くしてしまうので、消化に時間がかかります。
その結果、柿の食べすぎによって胃腸に負担がかかり下痢や便秘を引き起こすため、一日あたり1~2個を食べるようにしましょう。
秋は柿で医者いらずの生活を送ろう
冬は気温の低下と乾燥によって、風邪やインフルエンザにかかりやすい時期です。
柿は医者が青くなると言われるほど健康に良い成分が豊富に含まれており、免疫力を高める作用も。
寒さが本格化する冬に向けて柿を食べ、病気に負けない冬を過ごしましょう。
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