間違っておぼえてるかも?!ドローインの正しいやり方と効果
ポッコリお腹をすっきりさせる方法として注目をあびているドローインですが、意外と間違って理解している人が多いようです。
そこで、ドローインの効果と正しいやり方をご紹介します。
ドローインは単にお腹をへこませるだけではない
ドローインとは、英語で書くと「draw in」、日本語に訳すと「息を吸う・引っ込める」という意味になります。そのせいかドローインは呼吸法であるとか、単にお腹を凹ませることと間違われやすいようです。
ドローインをするにあたって、上手に呼吸することやお腹を凹ませる動きが入りますが、それだけでドローインが完成するわけではありません。
ドローインはもともと腰痛予防のために研究されてきた、お腹まわりのトレーニング方法です。ドローインを使ったダイエットを「ドローインダイエット」と呼ぶことがあります。
しかしドローインをすることで直接体重を減らせるわけではなく、お腹まわりをきたえ、緩んだ筋肉を引き締めることによって、お腹が凹み姿勢が改善され、結果的に運動量が増加して体重が減少するのです。
またドローインは体幹トレーニングの一つと考えてもよいでしょう。
実際、フロントブリッジやサイドブリッジ、ヒップリフトなどの基本的な体幹トレーニングは、ドローインを意識しながら実施します。
ドローインのやりかた
ドローインのやりかたは「体幹トレーニングの基本、「ドローイン」を覚えてぽっこりおなかを解消しよう」も参考にしてください。
初心者の方は仰向けに寝そべった状態でやるのがよいでしょう。
腰よりもやや下方、いわゆる丹田の位置を意識できるよう、手を腰のでっぱりよりもやや下に置きます。動画のように膝を曲げるとよりやり易くなります。
まず、お腹に空気を送り込むようなイメージで息を吸い、お腹をへこませながら息を吐いていきます。
お腹と背中をくっつけるような意識で息を吐くことが重要です。そして息を吐き切るときに、やや強めに「ふっ」と吐きます。
この状態を維持しながら胸の少し下のあたりを意識し、胸に息を入れるようなつもりで呼吸を続けます。
下腹部にやや力が入った状態を維持しながら、お腹の上、胸の部分で息をするような呼吸を続ける、これがドローインです。
ドローインはいつでもどこでもできる
ドローインのいいところは、運動の苦手な人や時間がない人、続けることが億劫な人でも、ちょっと練習すれば日常生活でいつでもどこでもでき、すぐに習慣化できる点です。
できれば1回のドローインで最低10秒、慣れてきたら30秒は続けたいものです。もちろんもっと長くやってもかまいません。
また1日10回ぐらいを目標に実施するのがよいでしょう。15回、20回と回数を増やすことができればさらに効果は上がります。
週の頻度は最低2~3回、毎日でもOKです。
朝起きた時(寝たままでも大丈夫)、通勤時に電車で立っているとき、エレベーターやエスカレーターに乗っているとき、座っているとき、歩いているときなど、ほんのちょっと意識するだけで簡単にできます。
またジョギングやウォーキングなどの有酸素運動とドローインを組み合わせると、運動の効果が40%程度向上することも研究によって明らかにされています。
ただ、食後すぐのドローインは、胃の中の食べ物の影響でお腹を凹ます意識が持ちにくく、実施が難しいので避けた方が無難です。
ドローインで腹横筋を鍛えてウエストを引き締める
ドローインできたえられる筋肉の代表が腹横筋です。
この筋肉はお腹のまわりを取り囲んでいるインナーマッスルで、あたかもコルセットでお腹を締めつけているような働きをしています。
腹横筋を鍛えると体幹が安定し姿勢がよくなります。背筋も伸び、腰への負担が軽くなって腰痛改善も期待できます。
腹横筋はインナーマッスルであるがために鍛えることが難しい筋肉で、普通の腹筋運動できたえることができません。
ドローインは腹横筋をきたえるための最も手軽なトレーニングです。
ちなみにドローインによって腹直筋、内・外腹斜筋、脊柱起立筋群、腸腰筋、骨盤底筋群などの体幹筋群もきたえることができます。
お腹まわりを緊張させて引き締めるのがドローインですから、体幹部分、特にお腹のあたりにある内臓や内臓脂肪を直接的に圧迫し、その結果短期間のトレーニングでもウエストサイズが減少していきます。
速効性もあり、ウエストのサイズダウンにはうってつけです。
ただし脂肪をおとすには日常生活の運動量を増やすことが必要
しかし脂肪が燃焼し、内臓脂肪や皮下脂肪が減少してウエストが細くなるわけではありません。
あくまでも筋肉を引き締めることによるサイズダウンであり、脂肪を落としたければ日常生活の中での運動量を増やす必要があります。
- 株式会社ケッズトレーナー
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株式会社ケッズトレーナーは、一般の方々や多くのスポーツ選手の皆さんに、種々の障害の緩和や機能改善・向上を目的として、様々な角度から施術を実施しています。一人ひとりの患者様と寄り添い、スポーツマッサージを通して安心・笑顔・元気をモットーに日本全国で活躍中です。
http://www.ks-trainer.co.jp/
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