シミは食べもので予防できる?!~シミ予防5大食品~

シミは食べもので予防できる?!~シミ予防5大食品~

シミは、メラニンという色素が皮膚の中に蓄積され、色素沈着となり、肌の表面から見える褐色、あるいは薄黒い斑点です。

一般的なシミは「老人性色素斑」と呼ばれ、高齢者の額や頬にかけて見られるシミです。これは「光老化性色素斑」とも呼ばれ、これは年を重ねるにつれて濃くなります。
この老人性色素斑が現れる原因は、紫外線によるもので、若い頃から紫外線対策を怠っている人ほど早い段階で出てきやすいです。ストレスや睡眠不足、乾燥肌などが原因でシミが出てくることもあります。

シミ対策にはビタミンC

紫外線をあびると細胞内で活性酸素が発生し、メラノサイトという細胞が刺激をうけてメラニン色素を作りだしますが、実はこのメラニン色素のおかげで私たちは紫外線による肌への傷害を減らすことができるのです。

そして、このメラニン色素が肌の一部に残ってしまうとシミが発生します。

肌の新陳代謝が活発であれば、約4週間程度の周期(20代において)で表皮は角質となって剥がれ落ちます。
そのときにメラニン色素も排出されるのですが、新陳代謝が鈍っていると、うまく排出されずそのまま表皮に残ります。

しかし紫外線を受けなくても活性酸素が発生する原因はたくさんあります。

紫外線以外にも、活性酸素の過剰な発生に気を付ける必要があるでしょう。
過剰な活性酸素は、シミ以外に細胞そのものや遺伝子にダメージを与えます。ですから、カラダ全体の健康のためにも活性酸素の過剰発生を避ける努力をするべきでしょう。

できてしまったシミは正しいケアをすることで目立たなくなります。

たとえばビタミンCは、メラニン色素を抑える効果があり、シミを防ぐとともに、既にできてしまったシミを薄く目立たなくしてくれます。
さらにビタミンCにはコラーゲンの合成をうながす機能もありますから、肌にハリを与えてくれます。

シミの出来きにくい肌を作るためには、ビタミンCを内側から吸収することも必要です。

肌老化の大敵・チロシナーゼを抑えるシミ予防5大食品

チロシナーゼは、メラニン色素を作りだすメラノサイトだけが持つ酸化酵素です。
発生したてのメラニンは、チロシンというアミノ酸の一種で、紫外線を浴びるとチロシナーゼという酵素が働いて黒色メラニン(ユーメラニン)に変化していきます。

このチロシナーゼという酵素を抑制することで、黒色メラニンの発生を抑えることができます。
チロシナーゼは、加齢とともに減少します。メラニン色素と深い関係のある髪の色が、加齢とともに白髪になっていくのはこのためです。

メラニン色素のもととなるチロシンがチロシナーゼによって変化した成分をドーパといいます。
このドーパはもともと無色なのですが、メラニン色素に変化すると色がつき、その色がシミやソバカスの原因となります。

それでは、このチロシナーゼを抑え、シミを防ぐ食品の中から、すぐにでも手軽に食べられる優秀な5食品を紹介します

=トマト=

トマトに含まれるリコピンは活性酸素を除去する効果があり、メラニンの生成に必要な酵素であるチロシナーゼの働きをしっかり抑えてくれます。

=アボガド=

アボガドにはビタミンEがたっぷり入っています。ビタミンEは別名「若返りのビタミン」ともいわれ、エイジングケア効果の高い成分です。

=ヨーグルト=

ヨーグルトには、腸内環境を整える善玉菌である乳酸菌を多く含みます。ヨーグルトには、肌の保湿効果をあげることがわかっています。肌の代謝があがる事によって、肌のターンオーバーが高まる事によって、古い角質やシミのもとになるメラニンを放出してくれます。
ヨーグルトには、蛋白質やミネラル、ビタミンなども含まれています。

=コーヒー=

ポリフェノールは赤ワインなどに多く含まれていて強い抗酸化作用を持つことで知られています。
一日に150Mg(コーヒー約2杯分)以上のコーヒーポリフェノールを摂取している人にはシミが少ないという臨床データが出ています。

=緑茶=

緑茶にもポリフェノールに加え、ビタミンCがしっかり含まれており、緑茶成分には過酸化物質の発生を最大限に抑える効果があります。

この5大食材を上手に摂取して、シミ対策してみてはいかがでしょうか。

sawako_hibino

アドバイザー

日比野 佐和子

SAWAKO HIBINO

Rサイエンスクリニック広尾 院長医学博士

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