「温活」とは、からだを温めることによって美容や健康に役立てる活動のことです。
体温を上げるには筋肉の量を増やすことが重要かつ近道というのをご存知ですか?筋量を増やして美肌やダイエットに悪影響を与える低体温を改善しましょう。
理想の体温は36.5度。でも日本人の体温は低下傾向
女性の体温は、熱を産生する筋肉の量が少ないことや体脂肪の量が多いことなどから、男性に比べて0.3~0.5度ほど低いと言われています。
一方でヒトの理想的・健康的な体温は36.5度とされています。皆さんの体温はいかがでしょうか。
実は最近、日本人の体温は低下傾向にあります。
運動不足による筋量や血流量の減少、エアコンの使い過ぎなどの生活習慣、冷えやすいファッションなどが体温低下に影響していると考えられます。
体温が低いとお肌の再生能力が低下。シワやシミ、乾燥肌や敏感肌につながる
多くの研究から、体温が低いと種々の不調が身体に現れることがわかっています。
代表的なものとして体温が1度下がると
(1)免疫機能の低下
(2)新陳代謝機能の低下
などがあげられます。
免疫機能が低下すると風邪などの感染症にかかりやすくなり、35度付近まで下がるとがん細胞が増殖しやすい環境になります。
がんにかかりやすくなってしまうわけです。
また新陳代謝機能が低下するとお肌や筋肉の再生能力が落ち、血流量の低下も相まってシワやシミ、乾燥肌や敏感肌、肩こりや腰痛にもつながっていきます。
低体温はダイエットの敵。基礎代謝量が下がって脂肪がたまりやすい体に
体温が低下すると基礎代謝量も減ります。
下がった体温をあげるために代謝を活発化させ、多量のエネルギーを使ってくれそうに思えます。
しかし低体温だとからだの中の化学変化に重要な「酵素」が働きにくくなるので、代謝は逆に低下します。
するとカロリー消費量も減少し、余った栄養分は脂肪として蓄積されやすくなります。
研究によると体温が1度低下すると基礎代謝量は14%下がります。
ダイエットのためには基礎代謝量をあげたいのですが、体温を低下させてしまってはせっかくの努力も水の泡です。
女性は特に要注意! 35度台の「低体温」には良いことナシ
一般的に体温が35度台になると「低体温」と呼ばれます。
最近、低体温の女性が増えています。ただでさえ体温が低い傾向にある女性ですから、これでは大変です。
上にも述べたとおり、体温が低くなるといいことがありません。
脂肪が蓄積しやすくなり、エネルギー消費量も低下、免疫機能や新陳代謝、血流量も低下し、健康状態も悪化、体脂肪率の増加、シミ・しわ、肌荒れ、むくみ……不幸が団体さんでやって来ます。
体温を上げるには筋肉を増やすことが重要かつ近道
冷えるといいことはありません。からだを温める「温活」を始めましょう。
体温が上昇すれば基礎代謝量が上がり、脂肪が燃えやすい体質へと変わっていきます。
ダイエットの手助けになることは間違いありません。
そして、代謝を活性化させるには、筋量を増やすことが重要かつ近道だということを押さえておきましょう。
温活は直接からだの内部に働きかける食事による方法、からだの外からアプローチする運動や入浴による方法があります。
食事で温活! バランスの良い食事で筋肉を増やして体温アップ
筋肉をつくるためにはバランスの良い食事を摂ることが必要で、これが食事による温活の基本になります。
ショウガやトウガラシなどは一時的には体温上昇に役立ちますが効果は長続きしません。
筋肉のもとになるタンパク質を含むバランスの良い食事を心がけることが大切で、さらに良質の脂質(オメガ3脂肪酸のEPA、DHAなど)、エネルギー代謝に関わるビタミン(B、C、E)、ミネラルの摂取にも気を付けたいものです。
食材は寒冷な地域や寒い季節に採れるものにからだを温める効果が高いものが多く、また赤、橙、黒色の食材も温活に有効なものが多いです。
また朝ご飯をしっかり食べることが大切です。食べることによって内臓などの代謝に関わる諸器官が活動を始めるからです。
午前中からしっかりと代謝機能を向上させるために、バランスの良い朝食を摂りましょう。
運動で温活!有酸素運動で血流をよくして体温アップ
温活にうってつけの方法が有酸素運動です。
有酸素運動は、長続きさせることができるリズミカルな運動のことで、ウォーキングやジョギングが代表的です。
有酸素運動は脂肪燃焼に効果があり、運動によって熱を生み、直接からだを温めてくれます。
また運動強度も調節しやすく、運動不足の人や中高年にも安全です。
さらに第二の心臓とも言われるふくらはぎのポンプ作用も鍛えることができ、血流を改善し手足の冷えも解消できます。
軽い筋トレからスタート!適度な刺激で筋量を増やしてカラダを温めよう
基礎代謝量をあげるためには、バランスの良い食事を摂って筋肉の量を増やすこと、と説明しましたが、食事だけでなく適度な刺激を筋肉に与えることで、筋量が増えます。
この「適度な刺激」が筋トレです。
腕立て伏せや腹筋運動、スクワットなど部屋でできるトレーニングはたくさんあります。無理せず軽い負荷から始めてみましょう。
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