肩といっしょに脇の下もこってない!?脇こりチェック&解消法!
肩こりにお悩みの方は多いはず。
ですが、肩がこっているときは同時に脇の下もこっているってご存知でしたか?
脇と肩こりの関係や、脇こりを予防するストレッチをご紹介します!
脇こりとはどのような状態か!?セルフチェック
脇こりというのは読んで字のごとく、脇の下の筋肉がこって固まっている状態のことを指します。
肩がこっている人の大半は脇もこっています。
肩がこったと感じている人は肩回りの表面の筋肉、主に僧帽筋と言われる肩、背中、首にまたがる大きな筋肉や頭を支える首から肩甲骨にかけての筋肉に張りを感じていることが多いでしょう。
しかし、それらの筋肉が1つずつ単独で働くことはありません。
ですから肩こりを感じているときに張っているのは首や肩だけとは限らないのです。
肩・首の筋肉というのは肩甲骨や肩関節の動きにかかわる筋肉です。
そして脇の下の筋肉も同様に肩関節をまたいでついており、肩や首の筋肉と連動して働きます。
同じ動きに作用するわけですから肩こりがあるときには脇こりもある可能性は高いのです。
脇の下のくぼみに指を4本そろえて、ぐっと奥まで押してみてください。
奥のほうに硬い筋肉が触れ、圧痛を感じるようであれば脇はこっています。
そんな方は肩と同時に脇もほぐしていけば肩こりの症状が改善するでしょう。
肩がこると脇の下もこってしまうのはなぜ?
脇こりのメカニズムをもう少し詳しくお話ししましょう。
脇には意外と多くの筋肉が走行しています。
脇の前面と後面には大胸筋と広背筋という大きな筋肉があり、それぞれに肩回りの強い動きに関与します。
肩こりで目立つ僧帽筋も上半身の大きな筋肉で、ここが張って動きが悪くなると、大胸筋や広背筋に影響を与えますし、その逆もあり得ます。
そして脇の深層には回旋筋群(ローテータカフ)といわれる小さな筋肉が走り、腕や手の細かな動きや肩関節の安定などに影響を与えています。
回旋筋群は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋という4つの小さな筋肉からなり、上腕の内旋や外旋、外転や内転の初期動作などをおこし、肩だけでなく指先の繊細な動きなどもコントロールしているのです。
重力に抵抗して腕をぶら下げているだけでも収縮していますので、体を起こしている間ほとんど休むことはありません。
肩回りの外側にある大きな筋肉が疲労してくると、この深層の筋肉たちの負担が増えてしまいます。
また、指先を使うような細かな動きを長時間繰り返すことでも回旋筋群に負荷がかかり続けます。
こういったことが原因で、脇の深層にある筋肉は疲労して固くなってしまうのです。
さらに脇の下にはリンパ節や主要な神経や血管なども通っており、肩こりによってそれらの流れが悪くなり、流れが悪くなったせいでまた筋肉が固くなるという悪循環におちいってしまいます。
脇の下がこってしまう生活習慣
脇のこりには肩甲骨の動きが関与している場合が多いです。
肩甲骨の動きが小さくなり、その周辺の筋肉が固くなると脇の下の筋肉も凝り固まっていきます。
肩甲骨の動きが悪くなる習慣といえば、長時間のデスクワークや猫背気味の姿勢の崩れなどが挙げられます。
日常生活において、意識しなければ肩甲骨周辺に大きな動きをとることはあまりないかもしれません。
現代社会では腕を肩以上に高く上げたり、後ろに回したりすることは少なくなっていると思います。
ほとんどの作業が身体の前面で、軽く前かがみになって行われているのではないでしょうか?
そういった習慣が結果的に脇のこりを引き起こしているのです。
脇こり予防ストレッチ
直接脇の下に指を入れてもみほぐすのも一つの方法ですが、脇に効かせながら背中や肩も同時に動かし、全体的にストレッチさせる効果的な方法を1つご紹介いたします。
1. 座って背筋を伸ばし胸を張ります。
2. 頭の後ろで手を組んで両肘を外側に張ります。
3. 外側に張った肘を出来るだけ後方へ引っ張り、肩甲骨の間をしっかりと縮めます。
背筋は伸ばしたまま、顔が下を向いてしまわないように注意しましょう。首には出来るだけ力を入れないようにしてください。
4. その姿勢を維持したまま、ゆっくりと身体を右へ倒します。身体はねじれないように、正面を向いたままにしてください。
5. これ以上倒れないところで5秒間保持。ゆっくりと反対側へ倒し5秒間保持。
以上を左右5回ずつ繰り返しましょう。
姿勢の維持を意識することは重要ですが、それを気にするあまり力んでしまわないように注意してください。
できるだけリラックスして行いましょう。
慢性的なコリをほぐすためには筋肉を動かすことで血行を良くしていくのが大切です。
肩関節や肩甲骨が大きく動くような動きをこまめに入れることが予防につながるでしょう。
姿勢の崩れも余計な負担を肩や脇にかけてしまいます。
意識しなくてもきれいな姿勢が維持できるように体幹部や下半身の筋力は低下させないようにしましょう。
肩や脇がこるということは筋肉の使い方やバランスに問題がある証拠です。
自覚が出たら早めに対処するのが良いと思います。
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