

手の届かない背中や腰のこりほぐしにはゴルフボールマッサージ!
疲労回復にマッサージしたいけど、自分の手で行うと余計に肩がこりそう!
背中やお尻にこりを感じるけど、力が入らなくてほぐせない!
そんなときにはゴルフボールマッサージを試してみてください。
手軽に体をリラックスさせることができるんです。
なぜゴルフボールがマッサージに向いているか
最近の研究では、筋肉の張りやコリというのは筋肉そのものが傷んだり、固くなったりしているわけではなく、筋肉を覆う「筋膜」に問題が生じているのではないかと言われています。
筋肉に偏った負荷がかかったり、いびつな姿勢を長時間続けることによって、筋膜が引っ張られてシワになります。
そのシワになった部分がしこりのように固まってコリになるというわけです。
ということはコリをほぐすためには、このシワになっている部分を伸ばしていかなければなりません。
ただ単にグリグリ押せばいいというものではなく、シワをなめすようにして伸ばしていく必要があります。
そのために使えるのがゴルフボールなのです。
凝っているところを転がしながら伸ばしていくと、単に圧迫するよりも筋膜のシワはうまくなめされてきれいに伸びていきます。
このように凝り固まった筋膜を伸ばして柔軟性を取り戻す手法を筋膜リリースといいます。
筋膜リリースは整体などに行って施術してもらうか、専用のローラーを使って行うのが一般的ではありますが、ゴルフボールなどをうまく使えばそれらに近い効果を得ることができるのです。
おすすめのマッサージ
ゴルフボールを使ったマッサージを各部位ごとにご紹介しましょう。
足裏

ゴルフボールを足の裏で踏みつけるようにして足裏を圧迫します。
踏みながらゴロゴロと転がすと、明らかに他の場所と違って効くところがあると思います。
全然ない方は筋膜のこわばりは無いということでしょう。
効くところを探し当てることができたら、そこを中心にゴルフボールを転がしながら圧迫し続けます。
最初は少し痛みを感じるかもしれませんが、続けていくと張りはほぐれて心地よく感じていくでしょう。
足裏の筋膜のしこりは腰痛と関連している場合も多く、足裏の筋膜をリリースすることで腰痛が軽快する、ということも起こり得ます。
膝裏
膝の裏にはリンパ節があります。足が疲れてむくんだり、冷えたりといった症状のある方は特にリンパの流れが悪くなっていると思われます。
そうなると膝裏にあるリンパ節に老廃物が蓄積し凝り固まってしまいます。
膝裏のくぼみにゴルフボールはぴったり収まります。
椅子に腰掛けて、ゴルフボールを膝裏に挟み、両手で膝を引きつけるようにしてゆっくりとももを上げながら膝を曲げていきましょう。
ほどよく圧を感じるところまで曲げてゆっくりともとへ戻します。
これを左右とも数回ずつ繰り返しましょう。
肩、背中

肩こりのひどい方は肩甲骨の内側や肩甲骨から首にかけての筋肉に強いコリを感じているでしょう。
この部分は姿勢や使い方の影響で偏った負荷がかかりやすく筋膜のしこりもできやすいところです。
しかし、自分で押そうにもまず手は届きません。こういうときにゴルフボールが有効なのです。
仰向けに寝転がって両膝を立てます。
床にはゴルフボールをおいて肩甲骨の内側あたりに当たるように場所を調整します。
両手を組んで頭の後ろへ持っていき、腹筋をするような形で肩甲骨を浮かしてゴルフボールを背中に当てる圧力を調節します。
ボールを転がしながらよく効くポイントを探します。
ポイントを見つけたらその場所を中心に少し広い範囲でゴロゴロとボールを転がし、筋膜をリリースしていきます。
肩甲骨周辺には何箇所かポイントがあるでしょう。
心地よく感じる程度に刺激していってください。
ゴルフボールでは圧力が強すぎてあまりにも痛みを感じるようであれば、テニスボールにしても良いでしょう。
腰、お尻
腰やお尻も筋膜の張りやしこりのできやすいところです。
仰向けに寝転がって両膝を立てます。足幅は骨盤くらいに開いて安定させましょう。
仰向けに寝転がってから腰やお尻の下にゴルフボールを左右それぞれに当てて場所を調整します。
よく効くところを中心に、体重のかけ具合を調整しながらゴロゴロと刺激していきます。
腰が疲れているときはお尻をしっかりほぐすことで思った以上に腰が軽くなりますよ。
注意点
基本的にはコリがあるところにゴルフボールを当てて体重をかけていくだけですので誰でも簡単にできると思います。
それだけにやりすぎには注意してください。
痛すぎるのを我慢したほうがよく効くような気がして無理をする人がたまにいらっしゃいますが、強すぎる刺激は筋膜や筋肉の組織を壊してしまい打撲と同様の症状を引き起こします。
そうなると怪我をしているのと同じですから、コリがほぐれるどころか筋肉は余計に固くなってしまいます。
初めのうちは様子を見ながら少しずつ圧を加えていきましょう。
慣れてくればボールの当て方や転がし方にも無駄がなくなり、圧の強さの調節も思い通りにできるようになってゆくでしょう。
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