カイロは貼る場所で効果が変わる!?体を温めるためのツボってどこにあるの?
カイロは寒さが厳しい冬でも、冷えた手や腰を温めてくれる便利なアイテムですよね。
しかし、普段何気なく使っているカイロは貼る位置で効果が変わることを知っていますか?
今カイロを貼っている位置では、実はあまり体が温まっていないかもしれません。
症状別におすすめのカイロを貼る場所をご紹介します。
全身を温めるのにおすすめの場所は?
まずは、寒い日や体が冷えてしまった時に、全身をカイロで温めたいときにおすすめの場所をご紹介します。
首の付け根(大椎)
首を前に倒した時に、中央より少し下の部分に骨の突起のようなものが現れます。
その突起の下にあるくぼみの部分のツボを「大椎(だいつい)」と言い、全身を温める効果が期待できます。
首には太い血管が通っていて、この部分をカイロで温めると暖かい血液が全身をめぐるので、冷えた体が少しずつ温まっていきますよ。
大椎にカイロを貼る時は髪を巻き込まないように、長い髪の方は結んだ状態にしておくのがおすすめです。
下腹(丹田)
おへそから指3本ほど下の位置にあるツボを「丹田(たんでん)」と言います。
この丹田は全身をめぐっている気が集まる場所で、下腹を温めるとエネルギー代謝を活発化させて体を温める効果があります。
こちらは女性に多い子宮や卵巣の冷えにもおすすめの場所なので、生理痛や生理不順に悩んでいる人は丹田を温めてみましょう。
また、冷えによる下痢を抑える効果もあり、胃腸が弱い人にもおすすめのツボです。
足などの下半身の冷えを温める場所
腰(仙骨)
おしりの少し上の骨の突起がある部分を「仙骨(せんこつ)」と言い、下半身を中心に全身を温める効果があります。
仙骨の部分を温めると血行を促進して、全身の冷えを和らげることができます。
また、冬はお腹よりも腰周りを冷やすと全身が冷えやすいので、寒い時期は腰に貼っておくと冷えを防げますよ。
内くるぶし
足先の冷えを解消したい時はくるぶしより指3本分上のツボに、カイロを貼るのがおすすめ。
頑固な足の冷えなどの末端冷え性の人は、血流が悪くなっているので首や腰のカイロでは足先まで温まるのに時間がかかってしまいます。
そこで、低温やけどをしないよう厚手の靴下を履いたら、その上から小さいカイロを貼ってくるぶしより少し上のツボを温めてください。
足先から足の付け根まで足全体が温まっていくのを感じることができますよ。
また、足だけを温めてしまうと反対に手や首周りが冷えてしまうので、首のカイロとセットで貼るのがおすすめです。
体の不調を整えたいとき
何となく疲れがとれない…だるさが続く…そんなときは内臓の疲れのサインかもしれません。
体の不調を整えたい時は、副腎の裏側部分である「腎兪(じんゆ)」というツボにカイロを貼って温めてみましょう。
副腎はウエストの高さの左右にあり、その2箇所をカイロで温めると免疫力を高める副腎皮質ホルモンが活性化されます。
また、血行促進効果もあるので、内臓の冷えによって体のめぐりが滞っている人にもおすすめですよ。
ただし、体の不調には思わぬ病気が隠れていることもあるのでカイロだけに頼らないようにしましょう。
体調が優れない時はかかりつけのお医者さんに相談して、検査を受けましょう。
体の状態に合わせてカイロを貼る場所を変えていこう
カイロは腰に貼るものというイメージが強いですが、実は貼る場所によって体の温まり方に違いがあります。
全身を温めたい時は太い血管が通っている首や腰周り、下半身の冷えを感じる時は足首周辺にカイロを貼りましょう。
また、カイロを貼ったまま長時間過ごすと低温やけどを起こす危険性があるので、必ず厚手の服の上から貼り付けて、直接肌にカイロが触れないように注意してください。
冬は冷えによって体の代謝が悪くなり、風邪がひきやすくなったり体のめぐりが悪くなったりします。
その日の体調に合わせて、カイロを貼る場所を変えて健康管理に役立てていきましょう。
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