ブラボーランニング(4)
朝ラン、夜ラン、どっちがお得?
目次
ダイエットから記録更新まで!
走るのは朝にしようか、夜にしようか・・・誰もが一度は考えることですよね。
また、仕事の関係で朝しか走れないとか、起きれないので夜にしているという人もいるでしょう。
走る時刻によってランがからだに与える影響は違います。
どのように異なるのか見てみましょう。
ダイエットには朝ラン。朝の低血糖状態を利用して体脂肪を燃焼!
朝ランの最もうれしい効果は「ダイエット」です。
朝起きた時というのは、夕食から8~10時間ぐらいたっているのが普通。ですから血液中にあるエネルギー物質の糖は少なくなっています。
ちょっとした「低血糖」状態ですね。
朝の走り始めでは、エネルギーの糖質が少ないわけですから、からだは何とかしてエネルギーを補給しようとします。
そこで登場するのが脂質です。
低血糖の状態で走ると、脂質の分解が進みやすくなり、体脂肪の減少に結びつくといううれしい効果が出てきます。
朝ランは体脂肪の燃焼に効果的と覚えておきましょう。
基礎代謝もアップ!1日続く朝ランのダイエット効果
朝ランにはさらなるダイエット効果もあります。
皆さんは基礎代謝という言葉を知っていますか?寝そべっていてもからだが勝手に消費するエネルギーのことです。
心臓や内臓を動かしたり、体温を維持したりするために使っているエネルギーと思ってください。
このエネルギーのうち「体温を保つためのエネルギー」は主として筋肉で生み出されます。
朝ランを実行すると、すぐに筋肉が活性化し体温も上昇する、つまり朝から基礎代謝が上がるんです。
1日の早い段階から基礎代謝をあげてやることで、結果的にその日の基礎代謝のトータルが高くなりますから、体脂肪の消費量もトータルとして高くなっちゃいます。
うれしいダイエット効果ですね。
朝ランで脳も活性化!記憶力や集中力が高まり仕事効率アップ
早起きしてランニング、さわやかな風と澄んだ空気の中でしっとりと汗をかくと、頭もからだもすっきりします。
朝ランの効果の二つ目は目覚まし効果です。
朝の新鮮な空気、そしてその中に含まれている酸素を、朝ランでスムーズに流れるようになった血液が、からだの隅々にまで運んでくれます。
特に朝起きたばかりの脳細胞に新鮮な酸素と血液が流れることで大脳が活性化し、また記憶をつかさどる海馬も活発に働くようになります。
すると思考力や記憶力が徐々に高まり、午前中から仕事の能率がグンとアップ。
もちろん集中力も高まりますので、午前から会議や重要なイベントがあるときなどはぜひ朝ランを試してみてはどうでしょうか。
ケガなく朝ランをするためには、準備運動をしっかりと
朝ランではウォーミングアップをていねいにすることを心がけましょう。
早起きの状態ではからだがまだ眠っています。
これは副交感神経という自律神経の一つが、からだを支配しているからです。
副交感神経が優位な状態では、とっさの動作や素早い動きにからだがついていけません。
ケガなく朝ランをするためには、準備運動をしっかりとすること。
すると自律神経のもう一つ、交感神経が働くようになり、徐々に体温も上昇し血液の循環もスムーズになっていきます。
運動の準備が整ってから元気にスタートしましょう。特に寒い冬の朝などウォーミングアップは欠かせません。
ランニングのウォーミングアップに最適なストレッチを紹介しているので、ぜひ取り入れてみてください。
ウォーミングアップでこれだけはやってほしいストレッチ10種
夜ランは、運動プラス適切な栄養と睡眠で強い筋肉をつくる
走っている人の中には、フルマラソンに出場して自己記録の更新を狙っている人も多いと思います。そんな人にお薦めなのは夜ラン。
速く走るためにはランに耐えられる強い筋肉をつくることが大切です。
筋肉は成長ホルモンが分泌されることでタンパク質を原料にしてつくられます。
効率よく筋肉をつくるには、タンパク質をとるタイミングと成長ホルモンが分泌されるタイミングを合わせることが大切。
成長ホルモンは睡眠中に出てくるのですが、さらに運動することで分泌が促進されます。
そこで夜走って、そのあとに適切な栄養を取り、十分な睡眠をとれば効率よく筋肉をつけることができます。
記録も伸びていくことでしょう。
夜のからだは準備万全!夜ランでタイムアップを目指そう
朝と違って、午後から夜にかけては交感神経が優位に働いています。つまりすでにからだは運動に対する準備が整っている状態というわけです。
体温も高く、神経系の準備も万全、こんな時はウォーミングアップが短めでもランを楽しむことができます。
からだも動かしやすく、長い距離をチャレンジしたい時にもうってつけですね。
記録に挑戦したり、パフォーマンスの向上に結び付けたりしたいのなら、朝ランよりも夜ランがお薦めです。
夜ランでタイムアップを目指しましょう。
夜ランはストレス解消にも効果大。ストレスは汗と一緒に流してしまおう!
夜ランのもう一つの効果は「ストレス解消」です。
昼間の仕事や勉強でくたくたに疲れてしまっているとき、人間関係や仕事でイライラがたまっているとき、思った通りにいかなくて行き詰まっているときなど、1日の終わりに走ってみましょう。
汗を流すことで気分も変わりますし、運動することで頭が活性化し、新しいアイディアが浮かんでくるかもしれません。
ご飯もおいしく食べられますし、ビールをちょっと一杯流し込めば心もスッキリ。
お風呂に入って身も心もさわやかになってベッドに潜り込むことができれば、心地よい眠りも得られます。
朝になったら気分爽快、気持ちよく一日のスタートが切れると思います。
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