その頭痛や肩コリ、ストレートネックのせい!?原因や解消法をご紹介!

その頭痛や肩コリ、ストレートネックのせい!?原因や解消法をご紹介!

いつでも頭痛や肩コリに悩まされていませんか?
もしかしたらその原因はストレートネックかもしれません。
スマートフォンやパソコンをよく使う方は特に注意!
ストレートネックの原因や対策についてご紹介します。

ストレートネックとはどんな状態か

本来人間の首は横から見ると緩やかなカーブを描いています。
角度にして大体30度から40度程度の湾曲なのですが、この湾曲が頭の重みをうまく分散してくれているのです。

そして何らかの原因でこの湾曲がなくなり、真っすぐになってしまっている状態を「ストレートネック」と呼んでいるのです。

このストレートネックという言葉自体は病名ではなく、単に首の骨の状態を表している言葉です。
しかし、ストレートネックになることで頭の重みがうまく分散されず、必要以上に首や肩に負担がかかってしまいます。
そのために様々な症状を引き起こしてしまう可能性があるのです。

ストレートネックによって引き起こされるトラブル

ストレートネックの方は、湾曲しているはずの頚椎がまっすぐになっていることで骨格による荷重分散が行われず、筋肉の緊張に頼って重たい頭を支えることになりますので、筋肉に疲労が蓄積しやすくなります。

その人の骨格や筋肉の付き方などによって症状の出方に個人差はありますが、その筋緊張や筋疲労が肩や首、背中のコリや痛みにつながることは十分に考えられることでしょう。

肩や首のコリ、痛み

ストレートネックの方は、湾曲しているはずの頚椎がまっすぐになっていることで骨格による荷重分散が行われず、筋肉の緊張に頼って重たい頭を支えることになりますので、筋肉に疲労が蓄積しやすくなります。

その人の骨格や筋肉の付き方などによって症状の出方に個人差はありますが、その筋緊張や筋疲労が肩や首、背中のコリや痛みにつながることは十分に考えられることでしょう。

手のしびれ

頸椎の隙間から手に向かって神経は伸びています。
頸椎に負荷がかかり、周辺の筋肉が緊張することによって、そこから出ている神経も圧迫されることがあります。

そうなると手のしびれやだるさなどといった神経症状が出る場合があるでしょう。

頭痛、めまい、吐き気などなど……

ストレートネックによって胸郭出口症候群や頚椎症、場合によっては頸椎椎間板ヘルニアなどが引き起こされる危険性もあります。
そのような状態になってしまいますと、しびれや痛みはもちろん、頭痛やめまい、吐き気、耳鳴り、倦怠感などさまざまな自覚症状が現れてもおかしくありません。

頚部には重要な神経や血管が多く走行していますので、そこに圧迫がかかるようなことになると、出てくる症状は多岐にわたってしまいます。

ストレートネックかどうかチェックする方法

正確な診断は整形外科でレントゲンを撮影しなければなりませんが、ご自分で手軽にできる方法をご紹介します。
上記のような症状があるときに、やってみてください。

1. 壁を背にしてまっすぐに立ちます。
2. かかと、お尻、肩甲骨をしっかりと壁につけ、軽く顎を引きます。
3. その状態で、無理なく後頭部が壁につくかどうかをチェックします。

後頭部を壁につけられなかったり、ついたとしても自然な感覚ではなく無理をしなければならないようでしたらストレートネックになっている可能性があります。

ストレートネックの原因

生まれつき頸椎の湾曲が浅い方は別にして、後天的にストレートネックになってしまう原因はどういったところにあるのでしょうか?

考えうる原因をいくつか挙げてみますので、ご自分に当てはまるかどうか確認してみてください。

姿勢の崩れ

筋力の低下や使い方の偏り、日常の体の使い方などで姿勢が崩れてくると、脊柱のS字湾曲が維持できなくなってしまいます。

特に背中や腰が曲がり、猫背がちになって腰から骨盤にかけての前湾がなくなってくると、それに連動して頸椎も前傾し湾曲が浅くなる傾向にあります。

長時間のスマートフォンやパソコン作業

仕事で一日中パソコンに向かい、プライベートでは寝る直前までスマートフォンをのぞき込むような生活は、常に頭が前に出て首が前傾する原因となります。

首や肩まわりの頭を支える筋肉は前方に傾いた頭を落とさないために緊張し、ストレートネックの原因となるでしょう。

物理的な病変

ストレートネックが原因で椎間板ヘルニアや頚椎症になることもありますが、その逆もあります。

ヘルニアによって椎間板の強度が低下し頸椎の前湾をキープすることができなくなって、ストレートネックになってしまうことは十分にあり得ます。

事故などの外力

交通事故やスポーツ中の障害などが原因でストレートネックになる場合もあります。

ストレートネックを改善するには

ストレートネック改善のためには、首や肩周りの筋肉の緊張をほぐし、頚椎を前湾方向へストレッチしてあげると良いでしょう。

慢性的に固くなった筋肉は無意識の状態でも力が抜けにくくなっています。
あえて一度強く収縮させてから一気に力を抜くと、比較的力が抜けて筋肉が緩みやすくなるでしょう。

肩上部のストレッチ

1. 背筋をしっかりと伸ばし、軽く顎を上げて腰掛けます。

2. 肩をすくめるように上げ、思い切り力を入れて肩の筋肉を収縮させます。

3. 力を入れたまま5秒間キープします。

4. 一気に力を抜いて肩を落とします。背筋は伸ばしたまま、肩だけを動かします

5. これを3から5回繰り返します。
力を入れているときと抜いたときの差が大きい方が効果的です。

肩甲骨間のストレッチ

1. 背筋をしっかりと伸ばし、軽く顎を上げて腰掛けます。

2. 両手を腰において胸を張ります。

3. 両肘を背中で合わせるつもりで後方に動かし、肩甲骨の間を強く収縮させます。

4. 力を入れたまま5秒間キープします。

5. 一気に力を抜いて筋肉を緩めます。

6. 以上を3から5回繰り返します。
顎は軽く上げたまま、首には力を入れず肩甲骨間に意識を集中させましょう。

以上の2つのストレッチをやったあと、バスタオルを筒状に丸めたものを首の下に敷いて仰向けに寝転びます。
このときはできるだけ全身の力を抜いてください。

この動きで頚椎の前湾を誘導するのですが、あまり長時間行うと首への圧迫が強くなり、かえって筋緊張につながってしまいます。
寝ている時間は5分から長くても10分ぐらいにしてください。

改善できれば身体スッキリ

ストレートネックであってもなんの症状もない方もいらっしゃいますが、頚椎が程よく湾曲している方と比べて、物理的に首や肩、背中の筋肉に余分な負担が掛かってしまうのは間違いありません。

先天的に頚椎の前湾が浅い方や、骨や椎間板などの組織に変形が生じてしまっている方でなければ、改善が可能です。

上に挙げたようなストレッチに加え、体幹部を中心に身体を支える筋肉を鍛えていくことも予防につながります。

もちろん日頃の姿勢に気をつけることも大切です。

うまくストレートネックを改善させることができれば、今まで原因がわからずになかなか良くならなかった肩コリや偏頭痛などが治まってしまうかもしれませんよ。

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