コートの重さで肩コリが!?寒い冬の肩コリ予防&解消法!

コートの重さで肩コリが!?寒い冬の肩コリ予防&解消法!

コートやマフラーが手放せなくなってくる季節。
コートを着て家を出たら肩がずっしりと重く感じることはありませんか?
実は冬は肩がこりやすい季節なんです。
コートで肩に痛みや重さを感じる原因と対処法をご紹介します!

冬に肩コリが悪化するのはなぜ?

暖かい時期にはさほど感じないのに、寒くなるにつれていつも肩コリになる。そんな人は多いと思います。
慢性的に肩コリを持っている人なら冬場はなおさらつらいでしょう。
冬に肩コリがひどくなる原因はいったい何なのでしょう。

血流の悪化

冬場、外気が冷たくなると人間の身体は体温が下がないように様々な反応を起こします。
脳や心臓、内臓といった生命維持に重要な部分の体温を維持するために、血液を身体の内側へシフトさせようとします。
なぜ血液を動かすのかと言いますと、体内で「熱」を運ぶのは血液だけだからです。

つまり外の空気が冷たくなると、肩や背中などの大きな筋肉の表面や、手先足先といった末梢などの生命維持と関わりの薄い部分の血管は収縮し血流が減らされ、身体の中枢へ血液を集める傾向が強くなるのです。

血流の減らされた箇所では酸素や栄養素の供給が減り、老廃物の分解・排出が滞ります。
その結果、筋肉やその表面の筋膜は固くこわばり、張りや痛みを引き起こしてしまうのです。

姿勢の悪化

寒さを感じるとつい背中を丸めて縮こまってしまいませんか?
これも体温を外へ逃がさないための防御反応の一つなのですが、肩コリの原因の一つにもなっています。

身体を縮こまらせることで外気に触れる表面積は小さくなり、血管は収縮します。これによって体温の低下を防ぐことができます。
しかし、この姿勢は胸を張って背筋を伸ばした姿勢に比べると、肩や背中、腰にかかる重力の負荷を大きくし、頭や上半身を支えるための筋肉への負担を増やしてしまいます。

服装の重み

夏場に比べると当然着ている服の量も重さも多くなります。
着始めはそれほど気にならなくても、服を着ている間その負荷がずっと肩や背中にかかっています。
夕方ごろには筋肉は十分疲労しているでしょう。

重ね着などで体が圧迫されて血流は阻害されやすくなりますのでなおさらです。

さらに首をマフラーや高い襟などで覆ってしまうと、より凝りやすくなってしまいます。
首はその内部に重要な神経や血管を通しているため、他の部位に比べて敏感にできており、何かが少し触れるだけでも筋肉を緊張させてしまうのです。

寒い時期の肩コリを防ぐには

程よくフィットする暖かい服を着よう

まずは服装を考えましょう。
近年は防寒用の衣類も随分と進歩して、薄くて暖かいものがどんどん開発されています。

特にインナーは軽くて薄く、かさばらないタイプのものがあり、肩コリ対策には有効でしょう。

ただ、あまり締め付けのきついものは避けましょう。
保温効果を高めるために、ある程度のフィット感は必要ですが、きつすぎるとかえって血管を圧迫し血流を阻害します。

ほどほどにフィット感があり、きつすぎないインナーを選びましょう。

そしてアウターはサイズに注意してください。小さすぎても大きすぎてもよくありません。

小さいと締め付けられて血流が阻害されますし、大きすぎるとアウターの重みが偏ったかたちで肩や背中にかかり、負担となります。
できるだけジャストサイズで、着るようにしてください。

運動で血流アップ

筋肉の血流を上げて、中からほぐしていくためには運動が重要になるでしょう。
体温を上げるという意味でも運動は効果的です。

肩や首といった凝っているところを直接動かしてゆくことも有効ですが、体全体の血流を上げるという意味で、ウォーキングやジョギングなども効果的です。

一部分だけの血流を上げるより全身の血流を意識したいので、運動はできるだけ全身、そして大きな筋肉を意識して行いましょう。

カイロやサポーターなどで保温する場合は首から背中にかけてや下腹部周辺を温めましょう。

首には太い血管が何本も通っているので、そこを温めることで脳に「今はそれほど体温低下は起こっていない」という認識をさせます。
それによって末梢の血管は開き、身体の隅々まで血液を行き渡らせることができます。

内臓の冷えを防ぐために下腹部へ集められた血液は、温めることによって末梢へも送られることになります。

肩コリを解消するためのストレッチ

直接肩コリを感じさせているのは、後頭部から肩、背中に渡って広い範囲に付着する僧帽筋という表層の大きな筋肉です。
そしてその内側で肩甲骨の間にある菱形筋という筋肉も同様に張っています。

まずはこれらの筋肉を大きく動かして緩めていく必要があるでしょう。

肩が凝っている状態というのは、筋肉が伸び縮みしにくくなって固まってしまってる状態を指します。

血流を上げて緩めていくためには、しっかり縮めることと、しっかり伸ばすことの両方が必要になるでしょう。

僧帽筋、菱形筋を縮めるストレッチ

1. 背筋を伸ばし両手を上げ肘を直角に曲げます。肘の位置は肩の真横に来るようにしてください
2. 背筋を伸ばしたままできるだけ首の力を抜いて、ゆっくりと肘を後ろに引っぱり、胸を張ります。
3. 両肘を背面で接触させるつもりで引き、しっかりと肩甲骨の間を縮めます。
4. これ以上縮まない、というところで20秒保持。

僧帽筋、菱形筋を伸ばすストレッチ

1. 胸の前で両手を組む。
2. 組んだ両手をゆっくりと全方へ伸ばします。
3.、頭は下げ、背中を丸めるようにしましょう。特に両肩甲骨あいだを開くようにして、しっかりと背中を伸ばします。
4. 背中にストレッチを感じながら20秒間保持します。

直接肩コリの原因となっている筋肉に加えて、全身の血流を上げていくため下半身の筋肉にも刺激を与えるとよいでしょう。

お尻、太もも、ふくらはぎなどを意識して動かすと効果的です。

体を動かせば冬場もコリ知らずになれる!

冬に寒いのは仕方ありません。
寒いからと言ってじっとしていては、身体は凝り固まっていき、余計にコリや寒さを感じてしまいます。
が積極的に動かすことで体の中から温めていきましょう。
血流を上げて代謝の高い状態が維持できれば、健康やダイエットにも効果的ですよ。

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